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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻4号

1996年04月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

AIDSに合併したサイトメガロウイルス網膜炎のガンシクロビル治療

著者: 山本成径1 村上喜三雄1 福與貴秀1 冨田美智子1 尾碕憲子1 菅田安男1

所属機関: 1都立駒込病院眼科

ページ範囲:P.623 - P.626

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 AIDSに合併したCMV網膜炎患者11例にガンシクロビルを全身投与した。初期療法(10mg/kg週7回投与)により7例に網膜炎の完全な鎮静化を,3例に部分的な鎮静化を認めた。1例は治療に反応しなかったため,foscarnetを併用し部分的な鎮静化を得た。しかしその後維持療法中に網膜病変の拡大や新病変の出現を10例中3例に認めた。ガンシクロビルの副作用である骨髄抑制のためすべての症例に白血球減少を認め,1例で治療の中断を余儀なくされた。ガンシクロビルの全身投与はCMV網膜炎に効果のある治療であったが,長期にわたる継続治療が必要であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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