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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻4号

1996年04月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

走査レーザー検眼鏡を用いたmicroperimetryと自動視野計での絶対暗点の検出の比較

著者: 松井淑江1 原茂人1 沖波聡1 大野新治1

所属機関: 1佐賀医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.627 - P.630

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 SLOスコトメトリーとオクトパス自動視野計(プログラム31)とによる絶対暗点の検出結果を37名43眼において比較検討した。結果は,1)スコトメトリーで検出された絶対暗点が1乳頭径(1PD)より小さい場合,10眼中8眼においてオクトパスでは検出できず,2)絶対暗点が約1PDであった4眼中2眼で,オクトパスでは検出されなかった。3)スコトメトリーで絶対暗点が1PDより大きい場合は16眼全例においてオクトパスでもこれを検出した。4)スコトメトリーでは絶対暗点が検出されず,オクトパスによってはじめて絶対暗点が検出された症例はなかった。以上,スコトメトリーは,後極部の微細な視機能を正確にとらえるのに有用であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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