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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻4号

1996年04月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

硝子体手術を実施した特発性黄斑円孔の固視点

著者: 古川元1 伊比健児1 浅原茂生1 秋谷忍1

所属機関: 1産業医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.635 - P.637

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 硝子体手術を実施した特発性黄斑円孔3例4眼に対して,手術前日および手術の3か月後に走査レーザー検眼鏡のスコトメトリーにより,円孔およびその周辺の感度を測定して,同時に固視点を記録した。全例で円孔は閉鎖され視力は改善した。固視点は手術前では,4眼すべてfluid cuff上に存在し,手術後では,4眼すべて中心窩方向へ移動し,4眼中3眼で閉鎖された円孔内に認めた。視力の改善は,単にfluid cuffの機能改善だけでなく,円孔の閉鎖に伴い視細胞層が中心窩方向へ移動して,視細胞の密度が上昇することも関与していると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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