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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻4号

1996年04月発行

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(2)

学会原著

陳旧性裂孔原性網膜剥離の手術成績

著者: 武田憲夫1 水野谷智1 三田奈津子1 長谷川規子1 渡邉悌2

所属機関: 1国立千葉病院眼科 2千葉労災病院眼科

ページ範囲:P.641 - P.643

文献概要

 発症後1年以上を経過して手術を施行した,裂孔原性網膜剥離7眼につき検討した。無症候性の網膜剥離は除外した。年齢は20歳から82歳に及び,性差はなかった。術前視力は全例0.1以下であり,同時手術を要した白内障・硝子体混濁など,透光体の混濁が3眼にあった。増殖性硝子体網膜症のために硝子体手術を必要とした症例はなかった。全例が治癒し,視力は4眼が2段階以上向上した。放置した場合の晩期合併症を考慮するとき,陳旧性の症例に対しても積極的に手術を施行すべきであると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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