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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻4号

1996年04月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

全身麻酔下でのフェニレフリン含有散瞳薬の結膜下注射による血圧変動

著者: 川村博久1 池田恒彦2 安田冬子1 内堀恭孝1 白井説子1 鄭勝之3 久富義郎3

所属機関: 1大阪回生病院眼科 2京都府立医大眼科学教室 3大阪回生病院麻酔科

ページ範囲:P.660 - P.662

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 全身麻酔下でのミドリンP®(0.5%フェニレフリンと0.5%トロピカミドの混合剤)の結膜下注射による血圧変動を,ミドリンM®(0.4%トロピカミド)と比較して30眼について検討した。ミドリンP®では,結膜下注射10分後に収縮期で平均22mmHg,拡張期で平均12mmHgの有意な血圧上昇を認めたが,ミドリンM®では収縮期,拡張期ともに6mmHg前後の血圧低下を認めた。また,高血圧の既往と血圧変動とのあいだには有意差はなかった。全身麻酔下でのミドリンP®の結膜下注射の際に,含有剤のフェニレフリンによって血圧上昇をきたすので,注意する必要があると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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