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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻4号

1996年04月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(2) 学会原著

医療機関とリハビリテーション諸機関との連携における問題点

著者: 吉田美直子1 田中恵津子1 守田好江1 平形明人1 樋田哲夫1 藤原隆明1

所属機関: 1杏林大学眼科学教室

ページ範囲:P.671 - P.674

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 Quality of Lifeの考え方が浸透しつつある今日,眼科医療におけるリハビリテーション(視障リハ)が重要視され始めている。しかしながら,医療機関からリハ訓練施設へ患者を受け渡すシステムは,いまだ確立されていないのが現状である。今回,実際に患者をリハ施設に受け渡しする際に経験した問題点を検討した。症例は,入所による視障リハ訓練を希望した3例であった。主要な問題点は,入所までの待機期間が長く,その間の待機場所がないこと,重複障害者のための施設が少ないこと,施設入所までの手続きが複雑であることであった。対策として,視障リハの早期介入,文書による情報交換,ロービジョン外来の設置および担当者の養成が必要と思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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