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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻4号

1996年04月発行

文献概要

臨床報告

二重プルキニェ眼位計測法によるphoria adaptationの機能評価

著者: 長谷部聡1 大月洋1 田所康徳1 渡辺聖1 岡野正樹1 河野玲華1

所属機関: 1岡山大学医学部眼科教室

ページ範囲:P.690 - P.694

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 Phoria adaptationの働きを明らかにするため,二重プルキニェ眼位計測法で,正常者と斜視術後症例計28名を対象に,輻輳刺激に対する融像除去眼位の変化を測定した。刺激時間は240秒間,刺激方法としては,1)12prism diopters基底外方プリズム,2)片眼遮閉と片眼−3Dレンズ,3)両眼−3Dレンズ,4)片眼遮閉(対照)を用いた。融像除去眼位の平均(±標準偏差)変化量は正常者と斜視症状で差はみられず,それぞれ2.6±1.2,1.3±0.8,−0.3±0.5,0.3±0.5度であった。各輻輳刺激に対するphoria adaptationの応答の違いは,Schorの制御工学的神経モデルを支持する結果であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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