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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻4号

1996年04月発行

文献概要

臨床報告 カラー臨床報告

広範な網膜剥離を伴ったvon Hippel病の1例

著者: 村山耕一郎1 高綱陽子1 津山嘉彦1

所属機関: 1千葉大学医学部眼科

ページ範囲:P.695 - P.698

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 片眼性のvon Hippel病と考えられた孤立性網膜血管腫に広範な滲出性剥離と牽引性網膜剥離を伴った31歳男子を報告した。硝子体手術,membrane peeling,輪状締結術を施行後,色素レーザーで2〜3乳頭径大の血管腫に光凝固治療を行った。網膜は復位し,血管腫は縮小したが,黄斑部に二次的に沈着した硬性白斑のため視力は0.1にとどまった。術前より存在した滲出性網膜剥離の部位では,術後も視野の回復はなく,予後を左右するものとして術前の滲出性網膜剥離の程度が重要な因子の一つと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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