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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻4号

1996年04月発行

文献概要

臨床報告

増殖性硝子体網膜症に対する硝子体手術成績

著者: 石田政弘1 竹内忍1 江畑理佳1 中原正彰1 塚原逸朗1 清原尚1 葛西浩1

所属機関: 1東邦大学医学部付属佐倉病院眼科

ページ範囲:P.711 - P.716

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 最近2年3か月間に経験した増殖性硝子体網膜症77例79眼について硝子体手術成績を検討した。初回手術で61眼(77%)が復位し,最終的には74眼(94%)が復位した。初回手術非復位(18眼)の原因としては再増殖が11眼と最も多かった。再増殖の予防のため術中,塩酸ダウノルビシンを9眼10回に使用し7回で有効であった。術後0.1以上の視力を得た例は46眼(58%),0.05以下は26眼(33%)であり,視力予後では比較的良好な例が多数みられた。最終視力が指数弁以下の例は,非復位であった例が4眼,網脈絡膜萎縮および視神経萎縮による例が4眼,低眼圧による例が3眼であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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