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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻5号

1996年05月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

サリン患者急性期の眼症状と経過

著者: 眞鍋洋一1 山口達夫1 大越貴志子1 佐久間敦之1 上野幸子1 草野良明1 神吉和男1

所属機関: 1聖路加国際病院眼科

ページ範囲:P.765 - P.767

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 1995年3月20日,東京地下鉄線内で発生したサリン事件において,3月20日〜3月24日の5日間に,聖路加国際病院眼科外来を受診した314名,および3月20日に入院した112名,合計426名のサリン患者急性期の症状および所見についてまとめた。最も特徴的な他覚的所見は極端な縮瞳であり,その他,充血,浅前房,網膜電図はsubnormal,視野狭窄(求心性20°〜30°),視性誘発電位正常,血清コリンエステラーゼ低下であった。血清コリンエステラーゼ値と眼症状とは特に相関はなかった。網膜電図の異常は縮瞳によるものであった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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