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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻5号

1996年05月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

過去3年間の緑内障手術時期と術式

著者: 嵩義則1 東登陽三1 雨宮次生1

所属機関: 1長崎大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.791 - P.794

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 1993年1月〜1995年4月に長崎大学附属病院で行った緑内障手術151眼について術式と術前後の眼圧,視野について検討した。術前視野は全症例の68%,30歳以下では80%が湖崎分類Ⅲ期以降の進行例であった。術後眼圧で14mmHg以下となった症例は線維柱帯切開術30%,線維柱帯切除術50%であり,進行例に対し線維柱帯切開術の降圧作用は不十分と考えられた。線維柱帯切開術は原発開放隅角緑内障より水晶体嚢性緑内障で有意に術後眼圧が低かったが,線維柱帯切除術には各病型間に差はなかった。白内障との同時手術と単独手術には術後眼圧に有意差はなかった。術後視野が進行した8眼中7眼は進行例であり,早期治療の重要性を示唆していた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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