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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻5号

1996年05月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

ベーチェット病におけるシクロスポリン離脱の試み

著者: 松田聡1 金川知子1 下江千恵美1 三河洋一1 三村康男1

所属機関: 1徳島大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.805 - P.807

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 1994年1月〜95年4月に徳島大学眼科を受診したベーチェット病患者66名のうち,シクロスポリン(cyclosporin A:CYA)投与を受けかつ1年間以上眼発作のない4例について,その投与を中止し経過を観察した。いずれもCYA投与でレーザーフレアー値の平均が15フォトン以下に低下した。CYAの投与中止前1年間のCYAトラフレベル平均が50ng/ml以下の2例は投与中止後もフレアー値平均は15フォトン以下であったのに対し,50ng/ml以上の2例は15フォトン以上を示した。CYA投与で1年以上自覚的,他覚的な眼発作が抑制され,かつその1年間のCYAトラフレベル平均が50ng/ml以下であれば,CYA療法からの離脱が可能と思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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