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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻5号

1996年05月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

中心性輪紋状脈絡膜萎縮症のインドシアニングリーン螢光眼底造影

著者: 平田乃里子1 湯沢美都子1 川村昭之1

所属機関: 1日本大学医学部駿河台病院眼科

ページ範囲:P.815 - P.819

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 中心性輪紋状脈絡膜萎縮症と診断した6例12眼を検索した。インドシアニングリーン(indo—cyanine green:ICG)螢光造影の後期像では,黄斑部の萎縮病巣は,全例が低螢光を呈した。この所見はフルオレセイン螢光造影後期の組織染の有無とは無関係であった。フルオレセイン螢光造影でwindow defectがある萎縮病巣周囲の領域は,ICG螢光造影で6眼が境界鮮明な低螢光,6眼が斑状の低螢光を示した。4眼では,フルオレセイン螢光造影でのwindow defectの範囲よりもICG螢光造影での低螢光の範囲が広かった。ICG螢光造影は,本症での脈絡毛細管板レベルでの病巣の拡がりを確定するのに有用であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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