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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻5号

1996年05月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

Hughes法で下眼瞼を再建した眼瞼脂腺癌の1例

著者: 安田明弘1 大越貴志子1 草野良明1 佐久間敦之1 眞鍋洋一1 山口達夫1 斉木茂樹2 久冨潮3

所属機関: 1聖路加国際病院眼科 2聖路加国際病院病理科 3久冨眼科

ページ範囲:P.839 - P.842

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 58歳男性の左下眼瞼マイボーム腺癌を経験した。他院にて霰粒腫として7か月間点眼薬を投与されていたが,治癒しないため来院した。腫瘍は眼瞼結膜面に露出し,大きさ12×9×4mmであったが,単純切除後2週間で大きさ10×8×3mmに再発し,病理組織検査でマイボーム腺由来の脂腺癌と診断した。術中迅速凍結病理検査管理下に,腫瘍を 25×13mm で広範囲に切除,下眼瞼欠損部は内層をHughes flap (tarso-conjunctival flap),表層を左耳介後部からの全層遊離植皮により再建した(Hughes法)。術後20週目にflapを切断し開眼させ,眼瞼縁を形成した。術後11か月,再発や転移を認めず,機能的,美容的にも経過良好である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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