icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻5号

1996年05月発行

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(3)

学会原著

加齢性黄斑変性の光凝固治僚後の視力に影響する因子

著者: 田村直之1 白神史雄1 尾嶋有美1 奥田芳昭1 横江志保1 松尾信彦1

所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.855 - P.858

文献概要

 光凝固後に解剖学的な治癒が得られた加齢性黄斑変性39眼について,術後視力に関係する要因を検討した。全眼で黄斑下に新生血管があった。術後観察期間は,6から78か月,平均13か月であった。術前視力が0.2以下の症例には中心窩を含めた新生血管全体を凝固した。この場合,新生血管と中心窩との距離が500μm以内であるときに視力転帰が有意に良好であった。栄養血管が検出できた症例には,これへの選択的光凝固を実施した。発症からの期間が短いときに視力転帰が有意に良好であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら