文献詳細
特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(3)
学会原著
文献概要
インスリン抵抗性に高頻度にみられるとされる高トリグリセリド血症に注目し,50歳未満の網膜静脈分枝閉塞症(branch retinal vein occlusion:BRVO)患者26例を対象に,トリグリセリド(triglycer—ide:TG)を含む6項目のBRVO発症との関連について検討した。
血清TG平均値はBRVO群130 mg/dl,対照群116 mg/dlであり,有意差を認めなかったものの,BRVO群で高頻度に高値を示した。またBRVO群では,75gOGTTにおけるインスリン分泌で全例が何らかの分泌異常を示したほか,73%が3項目以上の異常を合併していた。今回TG単独では,BRVO発症への関与は明らかとならなかったが,インスリン分泌異常を含む多数の因子が関連している可能性が示唆された。
血清TG平均値はBRVO群130 mg/dl,対照群116 mg/dlであり,有意差を認めなかったものの,BRVO群で高頻度に高値を示した。またBRVO群では,75gOGTTにおけるインスリン分泌で全例が何らかの分泌異常を示したほか,73%が3項目以上の異常を合併していた。今回TG単独では,BRVO発症への関与は明らかとならなかったが,インスリン分泌異常を含む多数の因子が関連している可能性が示唆された。
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