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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻5号

1996年05月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

後頭葉の出血性脳梗塞により同名水平区画半盲をきたした1症例

著者: 真鍋伸一12 丹羽慶子2 高橋扶左乃2 脇理一郎3 木村格3 柏井聡4

所属機関: 1宮崎医科大学眼科学教室 2静岡市立静岡病院眼科 3静岡市立静岡病院神経内 4京都大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.875 - P.878

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 後頭葉の出血性脳梗塞による同名水平区画半盲を1例経験した。78歳,男性で,両眼の右方視野欠損を自覚し来院,神経内科にてCT scanを施行され,左後頭葉出血性脳梗塞を認めた。ゴールドマン視野計,ハンフリー視野計により,同名水平区画半盲を認めた。MRIにてもCT scanと同様の所見が得られた。その他の神経放射線学的検査でも,後頭葉以外の視路に異常はみられなかった。視野欠損から予想される障害部位と画像所見は一致していたことから,鳥距動脈の分枝の出血性脳梗塞と診断した。同名水平区画半盲は後頭葉有線領の障害でも引き起こされうるものと考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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