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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻5号

1996年05月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

眼底直視下時間変調感度測定の臨床応用

著者: 井内史恵1 福原潤1 湯川英一2 西信元嗣2

所属機関: 1奈良県立三室病院眼科 2奈良県立医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.883 - P.886

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 眼底直視下の視野測定の新しい方法,時間変調闘値分布測定を開発し,網膜疾患における有用性について検討した。中心30度の網膜上の9点で,刺激周波数20Hz,指標サイズ50分,背景および視標の網膜照度はともに200tdの測定条件にて,正弦波時間変調閾値を測定した。今回検討した症例は,うっ血乳頭,早期黄斑円孔,原田病,中心性網膜炎である。筆者らが今回検討した症例では,従来の視機能検査で異常が検出される前に時間変調閾値が上昇し,その回復は遅れていた。眼底直視下時間変調閾値分布測定は,従来の視機能測定より鋭敏かつ精度の高い測定法であり,臨床的有用性が高いと思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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