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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻5号

1996年05月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

点眼麻酔下の小切開白内障手術後24時間の眼圧経過

著者: 栗本康夫1 近藤武久1

所属機関: 1神戸市立中央市民病院眼科

ページ範囲:P.903 - P.906

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 点眼麻酔下小切開白内障手術において,緑内障眼の除外などの症例選択を行わず,予防的眼圧降下治療も行わない場合の術後24時間の眼圧経過をプロスペクティブに調べた。対象は,白内障単独手術施行予定者のうち,術施行3,6,10,24時間後の眼圧測定が業務上可能という点のみで選ばれた69例78眼である。手術施行眼の術前および術施行3,6,10,24時間後の眼圧の平均値は,14.7,18.6,19.4,18.4,15.1mmHgであった。経過中に眼圧が30 mmHgを越えたのは7眼で,いずれも緑内障眼であった。小切開白内障手術においては術後眼圧の上昇は軽度であるが,緑内障眼については術後24時間の眼圧上昇を警戒するべきと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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