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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻5号

1996年05月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

超音波生体顕微鏡で経過の追えた外傷性毛様体解離の2例

著者: 高橋博1 神戸孝1 飯島裕幸1

所属機関: 1山梨医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.915 - P.918

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 鈍的外傷後に生じた毛様体解離の2症例に対して超音波生体顕微鏡(ultrasound biomicro—scopy:UBM)により経過観察を行った。症例1では初診時に高度の浅前房と低眼圧があり,UBMで脈絡膜上腔は拡大していた。数日後,前房は深くなり,眼圧も徐々に回復した。UBMでは毛様体解離の残存と隅角部における虹彩前癒着が観察され,自然治癒の過程と思われた。症例2では初診時には軽度の浅前房と低眼圧があり,UBMでは毛様体解離および脈絡膜上腔の拡大がみられた。その後経過観察するも自然治癒はみられず,解離部毛様体直接縫合術を施行した。術後UBMにて解剖学的に復位が確認された。UBMは毛様体解離の診断と経過観察に有用である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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