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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻5号

1996年05月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

加齢性黄斑変性の古典的脈絡膜新生血管のインドシアニングリーン螢光造影所見

著者: 松本宗明1 白木邦彦1 尾花明1 鹿野清1 三木徳彦1

所属機関: 1大阪市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.927 - P.931

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 加齢性黄斑変性において,フルオレセイン螢光造影による境界明瞭な脈絡膜新生血管を光凝固した場合でも再発がみられ,フルオレセイン螢光造影のみでは脈絡膜新生血管のすべてが造影されていない可能性が考えられる。古典的脈絡膜新生血管を有する7例7眼のフルオレセイン螢光造影像の過螢光部位の範囲をインドシアニングリーン螢光造影像の上に投影し,その範囲を比較した。4例ではフルオレセイン螢光造影像とインドシアニングリーン螢光造影像の過螢光部がほぼ一致し,1例ではフルオレセイン螢光造影像のほうがインドシアニングリーン螢光造影像の過螢光部位より範囲が大きく観察された。2例ではインドシアニングリーン螢光造影像のほうがフルオレセイン螢光造影像より範囲が大きく,時間経過により螢光が増強する部位がみられた。この部位にフルオレセイン螢光造影像では検出されない脈絡膜新生血管が存在する可能性があると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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