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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻5号

1996年05月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

加齢性黄斑変性におけるインドシアニングリーン螢光造影後期にみられた明るい螢光部の網膜感度

著者: 高峯行男1 白木邦彦1 森脇光康1 尾花明1 松本宗明1 三木徳彦1

所属機関: 1大阪市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.933 - P.936

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 加齢性黄斑変性において,インドシアニングリーン螢光造影の造影後期に明るい螢光を呈する部位がみられることがある。この本態は,網膜色素上皮下の潜在性脈絡膜新生血管や,ドルーゼン様物質の沈着である可能性が示唆される。このような網膜色素上皮下の病変部位では,視細胞の機能障害がもたらされることが推測されることから,同部位の視機能への影響を評価するため,局所の網膜感度測定が可能な走査レーザー検眼鏡のmicroperimetryを用いて網膜感度を測定した。対象となった10例10眼中,4例4眼で比較暗点,2例2眼で絶対暗点がみられた。潜在性脈絡膜新生血管の存在が疑われた部位で網膜感度低下がみられることが確認された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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