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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻5号

1996年05月発行

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(3)

学会原著

網膜中心動脈分枝閉塞症を併発したLeber特発性星芒状視神経網膜炎の1例

著者: 愛川弘子1 水戸武三2 玉井信2

所属機関: 1NTT東北病院眼科 2東北大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.955 - P.958

文献概要

 原因不明と思われた片眼性乳頭浮腫を初発症状とし,経過中に黄斑部星芒状白斑を伴い自然寛解傾向を示したLeber特発性星芒状視神経網膜炎と考えられる61歳男子例を経験した。多くは,自然寛解するとされているが,限局性網脈絡膜炎や前部虚血性視神経症が合併し,炎症のみならず,網脈絡膜循環障害が伴うものと考えられる。本症例では,経過中,網膜中心動脈分枝閉塞症を併発し,幸いにも視力は1.0を保つことができたが,下水平半盲の視野欠損を起こした。本症例の経過を通じて,Leber特発性星芒状視神経網膜炎のような疾患単位を念頭におきつつ,さらなる注意深い経過観察が必要であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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