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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻5号

1996年05月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(3) 学会原著

異なる眼底所見を呈した眼底白点症の3症例

著者: 片岡晶子1 早川むつ子1 貞松良成1 高橋康造1 邱彗1 藤木慶子1 加藤和男1 石田誠夫2 鈴木弘子3 根岸千秋4 簗島謙次5 金井淳1

所属機関: 1順天堂大学医学部眼科学教室 2石田眼科 3鈴木眼科 4根岸眼科 5国立リハビリテーションセンター眼科

ページ範囲:P.963 - P.967

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 眼底白点症は,眼底に無数の白点をみる停止性の夜盲である。夜盲を訴え,眼底に多数の白点を認めた19歳女性(症例1),37歳男性(症例2),54歳男性(症例3)について,黄斑部所見を中心に臨床像の差異について検討した。3症例の暗順応は遅延していたが,2〜3時間後の閾値は症例1と2は正常,症例3はほぼ正常近くまで回復した。黄斑部は,症例2ではパターンジストロフィ様の色素上皮の異常所見が,症例3では標的黄斑病巣がみられた。網膜電図でflickerの振幅は年齢が高いほど減弱していた。これらの3症例は,本症の加齢に伴う進行の可能性を示唆した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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