icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻5号

1996年05月発行

文献概要

臨床報告

放射状角膜切開術後に生じた巨大網膜裂孔にうよる網膜剥離の両眼例

著者: 廣重祐一1 蜂谷隆彦1 林英之1 大島健司1 林研2

所属機関: 1福岡大学医学部眼科学教室 2林眼科病院

ページ範囲:P.995 - P.998

文献購入ページに移動
 角膜屈折矯正手術のひとつである放射状角膜切開術(radial keratotomy:RK)を施行された眼に何らかの疾患を併発し,眼内手術を行わなければならない場合,その手術侵襲が角膜や眼球にどのような影響を与えるかについての報告は少ない。今回,筆者らはRK施行8か月後に両眼に鈍的外傷を受け,巨大裂孔による網膜剥離をきたした症例に対し,一眼は硝子体手術を,他眼は強膜インプラントを施行し,良好な結果を得た。しかし,術中角膜切開創による術野の視認性の悪化と術後の角膜内皮細胞数の有意な減少,および角膜形状解析で角膜形状の扁平化が見られた。RK施行に際しては術前に十分な眼底検査が必要であると考えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?