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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻5号

1996年05月発行

文献概要

臨床報告

網膜色素上皮剥離下の巨大脈絡膜新生血管網のインドシアニングリーン赤外螢光眼底造影所見

著者: 政岡則夫1 野崎桂1 上野脩幸1

所属機関: 1高知医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1009 - P.1013

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 79歳の男性の左眼に,3×4乳頭径大の網膜色素上皮剥離を認めた。胞状の網膜剥離を伴っていた。フルオレセイン螢光眼底造影では脈絡膜新生血管を同定できなかったが,走査型レーザー検眼鏡によるインドシアニングリーン赤外螢光眼底造影(IA)では色素上皮下の大きな脈絡膜新生血管網をとらえることができた。さらに,この新生血管網の一部において流入血管,毛細血管網そして流出血管を区別することができた。IAを用いた8か月の経過観察中に,毛細血管網からの螢光漏出の減少や,新生血管網の形の変化がみられたことから,脈絡膜新生血管網内での血流変化が推測された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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