文献詳細
連載 眼の組織・病理アトラス・116
文献概要
虹彩嚢胞iris cystsは虹彩に発生する嚢胞で,先天性と後天性に分けられる。後天性虹彩嚢胞は,外傷や長期間の抗コリンエステラーゼ薬の使用などで発症する。先天性虹彩嚢胞congenital iris cystsは,特定の誘因なしに,生下時から虹彩に嚢胞が存在するもので,女児に多い。
虹彩嚢胞は,嚢胞の発生部位により,上皮内嚢胞epithelial cystsと実質嚢胞stromal cystsに区別される。上皮内嚢胞とは,嚢胞が虹彩色素上皮内にあり,有色素性の上皮細胞で覆われるものをいう。実質嚢胞とは,嚢胞が虹彩の実質にあり,無色素性の上皮細胞で覆われるものをいう。いずれも嚢胞の発症機序は不明である。
虹彩嚢胞は,嚢胞の発生部位により,上皮内嚢胞epithelial cystsと実質嚢胞stromal cystsに区別される。上皮内嚢胞とは,嚢胞が虹彩色素上皮内にあり,有色素性の上皮細胞で覆われるものをいう。実質嚢胞とは,嚢胞が虹彩の実質にあり,無色素性の上皮細胞で覆われるものをいう。いずれも嚢胞の発症機序は不明である。
掲載誌情報