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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻6号

1996年06月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

上方フラウン切開によるcylinder IOL挿入術

著者: 朴智華1 上條由美1 宮田章1 木崎宏史1 谷口重雄1

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院眼科

ページ範囲:P.1063 - P.1066

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 白内障術前に倒乱視のある30眼に対し,上方フラウン切開で4mmの強膜手術創を作成し,超音波水晶体乳化吸引術を行った。角膜乱視が1.0〜1.5Dの17眼には2Dの,そして1.5〜3.0Dの13眼には3Dの円柱眼内レンズを挿入した。術前と術後6か月以上での差をこの術式の乱視矯正効果度とするとき,2D挿入眼では0.88±0.30D,3D挿入眼では1.32±0.59Dであった。この術式は,ばらつきが小さいために予測性に優れ,角膜倒乱視のある白内障手術に有用であると判断された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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