icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻6号

1996年06月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

摘出脈絡膜新生血管標本とICG螢光眼底造影所見の相関

著者: 魵沢伸介1 石川克也1 西山洋子1 佐野朱美1 米谷新1

所属機関: 1埼玉医科大学附属病院眼科学教室

ページ範囲:P.1071 - P.1074

文献購入ページに移動
 加齢性黄斑変性症の脈絡膜新生血管(CNV)のインドシアニングリーン螢光眼底造影(IA)所見の読影の基礎を得る目的で,黄斑下新生血管切除術を行った7例7眼の摘出標本と術前IA所見とを比較検討した。具体的には,摘出CNVの術中の広がり,位置関係を手術用顕微鏡下で確認し,その所見と,IA像とを直接重ね合わせることを初めて試みた。
 術前IAにてCNVは過螢光斑として描出されたが,その所見とは異なり,実際の摘出標本の大きさは,より広範囲であることが確認された。また過螢光部は,摘出標本の最も肥厚した部位であることが判明した。
 この事実は,IA読影の基礎となるだけでなく,レーザー治療の実施において重大な問題である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?