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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻6号

1996年06月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

再発性翼状片に対する羊膜および自己輪部移植術

著者: 葉田野悦子1 島﨑潤1 坪田一男1

所属機関: 1東京歯科大字市川総合病院眼科

ページ範囲:P.1101 - P.1104

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 数回再発を繰り返している再発性翼状片の63歳と67歳の2例2眼に手術を行った。両症例とも瞼球癒着と外転障害があった。翼状片と癒着組織を切除した後に,強膜露出部に冷凍保存羊膜を縫着し,さらに患者眼の上方結膜を輪部を含んで採取し,羊膜上に縫着した。羊膜を使った理由は,抗炎症効果と血管新生抑制効果があり,抗原となりにくいことにある。両症例とも術後の再発はなく,眼球運動は正常化した。今回の手術術式は,難治性翼状片の治療に有効であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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