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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻6号

1996年06月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

帯状ヘルペス角膜炎の臨床像について

著者: 木全奈都子1 中川尚1 荒木博子1

所属機関: 1東京女子医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1113 - P.1116

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 眼部帯状ヘルペス患者117例について,角膜炎の臨床像を検討した。角膜炎は上皮性角膜炎と実質性角膜炎とに分類し,さらに実質性角膜炎を4型に分類した。全経過中,65例(55.6%)に角膜炎を認め,上皮性角膜炎は40例(34.2%),実質性角膜炎は50例(42.7%)であった。実質性角膜炎のうち,上皮下浸潤が42例と最も多く,びまん性実質性角膜炎,円板状角膜炎,限局性実質性角膜炎はそれぞれ7例,6例,8例であった。上皮性角膜炎とびまん性実質性角膜炎は発病初期にのみみられたが,他の実質性角膜炎は経過を経て出現することが多かった。再燃は14例(12%)にみられ,中では上皮下浸潤が多かった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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