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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻6号

1996年06月発行

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(4)

学会原著

眼症状を有するサルコイドーシス患者のHLAと性差

著者: 今野泰宏1 沼賀二郎1 藤野雄次郎1 SMモノワルールイスラム1 増田寛次郎1 大久保彰2 佐々木洋2 大原國俊2 平田蘭子3 前田平生3

所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室 2自治医科大学眼科学教室 3埼玉医大総合医療センター輸血部

ページ範囲:P.1140 - P.1144

文献概要

 日本人の眼サルコイドーシス患者66例についてHLAを検索した。男性30例,女性36例であり,138例の健常者を対照とした。患者群全体および全身的因子について,HLAに特定の傾向はなかった。網膜血管周囲炎のある患者群にHLA-DRI4が多い傾向があり,炎症が前眼部に限局している群でHLA—Allが有意に高頻度であり,眼内の炎症発現の部位へのHLAの関与が推定された。男性患者群にHLA—DR2が有意に高頻度であり,女性患者群にはHLA-DR53が多い傾向があった。眼サルコイドーシスへのHLAの関与に性差があることが推定された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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