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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻6号

1996年06月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

強度近視眼における脈絡膜新生血管のインドシアニングリーン螢光眼底造影所見

著者: 佐野朱美1 石川克也1 大木隆太郎1 米谷新1

所属機関: 1埼玉医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1149 - P.1152

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 強度近視に伴うFuchs斑を有する13症例13眼に,フルオレセイン螢光眼底造影(FA)とインドシアニングリーン螢光眼底造影(IA)を施行した。FAとIAによる新生血管網の描出形態は必ずしも一致せず,前者では全症例において過螢光を呈した。一方,IAでは低螢光または脈絡膜背景螢光と同輝度であり,この所見は加齢性黄斑変性症のそれとも異なり,両者における脈絡膜新生血管の性状の違いが推測された。また,Fuchs斑の大きさ,年齢の関係について検討した結果,Fuchs斑は年齢とともに大きくなる傾向が確認されたが,IA所見では加齢性黄斑症との鑑別が必要であることが改めて強調された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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