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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻6号

1996年06月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

加齢性黄斑変性におけるインドシアニングリーン螢光眼底造影後期の明るい螢光部位に関する病因論的検討

著者: 白木邦彦1 森脇光康1 松本宗明1 尾花明1 三木徳彦1

所属機関: 1大阪市立大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1157 - P.1160

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 加齢性黄斑変性のインドシアニングリーン螢光眼底造影(IA)後期に,脈絡膜新生血管のみられない部位に明るい螢光がみられることがある。その螢光の由来に関し,走査型レーザー検眼鏡での単色光観察を行い,新生血管組織やドルーゼン様物質などの反射散乱を生じる物質・病変が網膜色素上皮(RPE)下に存在するかを,8例8眼で検討した。RPE下に新生血管の疑われた4例中3例で,明るい螢光部に相当して輝度の明るい領域が観察された。残りの4例では,window defectの部位に相当して全例に同様に認められた。IA後期の明るい螢光部は,RPE下の新生血管組織やドルーゼン様物質の沈着など,RPE下の病変に起因すると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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