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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻6号

1996年06月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

インドシアニングリーン螢光眼底造影法における加齢性黄斑変性症の脈絡膜新生血管の描出と限界

著者: 石川克也1 出口達也1 米谷新1

所属機関: 1埼玉医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1161 - P.1166

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 加齢性黄斑変性62症例62眼に,インドシアニングリーン螢光眼底造影(IA)を行い,栄養血管の検出および脈絡膜新生血管(CNV)のIA所見について検討した。その結果,栄養血管は62眼中35眼(56%)が検出できた。また,CNVのIA所見は4型に分類された。造影早期に異常過螢光を示し,後期に顕著な色素漏出を示した典型的なIA所見は45眼(72%)に観察され,非典型的IA所見は滲出性変化が軽度な小型病巣や瘢痕期の症例にみられた。IAにおけるCNVの描出様式の相違は,その活動性や網膜下結合織の増殖過程を反映しているものと解釈でき,CNVの診断および治療上,重要な所見と考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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