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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻6号

1996年06月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

特発性黄斑部網膜上膜に対する手術成績

著者: 谷英紀1 内藤毅1 塩田洋1 三村康男1

所属機関: 1徳島大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1175 - P.1178

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 徳島大学眼科で1993年から1994年の2年間に手術を行った,特発性黄斑部網膜上膜21例22眼の手術成績について報告した。発症から初診までの期間は平均11か月,発症から手術までの期間は平均13か月であった。手術術式は硝子体手術下に膜剥離を行い,必要に応じて液—空気置換術を追加した。術後6か月以上経過観察できた18眼の術後最高視力は,改善が15眼(83%),不変が3眼(17%)で,悪化例はなかった。術後4か月までに最高視力に達した症例は,18眼中12眼(67%)であった。術後合併症として白内障の進行,再増殖がみられたが,特に白内障は視力低下に大きく影響を及ぼした。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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