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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻6号

1996年06月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

レーザー・ドップラー法による結膜血流測定

著者: 角田和繁1 中静隆之1 高塚忠宏1

所属機関: 1虎の門病院眼科

ページ範囲:P.1187 - P.1189

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 レーザー・ドップラー法を用いて,結膜の局所血流量および前毛様動脈の血流量を測定した。老人性白内障以外に特に眼疾患を有しない49眼を対象とし,輪部結膜,および強膜穿入部付近の前毛様動脈において測定を行った。さらに,星状神経節ブロックを施行した患者に対して,ブロック施行前と施行後において同様の測定を行った。結膜血流量の平均値は,144.0±59.3perfusion unit (PU)から217.5±83.6PUの範囲にあり,前毛様動脈の平均血流量は617.3±159.5PUであった。星状神経節ブロック施行例では,施行5分後より前毛様動脈の血流量が1.5倍から2倍に上昇した。本法は前眼部各所の血流量を,非侵襲的かつ簡便に測定しうる測定法であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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