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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻6号

1996年06月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

線維芽細胞増殖抑制剤を用いた線維柱帯切除術の手術成績

著者: 永井由巳1 竹内正光1 湖崎淳1 三木弘彦1

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1199 - P.1203

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 Mitomycin C (以下MMC)や5—fluorouracil (以下5—FU)などの線維芽細胞増殖抑制剤を用いて線維柱帯切除術を行い,術後経過を1年間以上観察しえた,28例35眼の治療成績を検討した。術前の平均眼圧は26.9mmHgで,術後1年の平均眼圧は18.1mmHgに低下し,MMCの使用例では20.1mmHg,5—FUの使用例は13.3mmHg,眼圧降下成績は良好であった。しかし,MMC使用例は通常濃度の1/2(0.02%)のMMC溶液を用いたので,眼圧降下作用はやや不良であった。角膜上皮障害と白内障の進行が術後の大きな合併症であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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