文献詳細
特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(4)
学会原著
文献概要
40歳の女性の左眼に漿液性黄斑剥離と黄斑上方に滲出塊が発見され,滲出塊は超音波診断で腫瘍塊であると同定された。CTでは高濃度,造影CTでは軽度にenhanceされ,MRIのT1ではiso〜high intensity,T2ではlow intensityを示した。初期には腫瘍塊が扁平で小さいにもかかわらず色素上皮の障害が強かった。2か月後に網膜全剥離が生じ,悪性腫瘍を疑って眼球摘出が行われた。腫瘍は白色で,病理組織学的にはCallender分類の類上皮型無色素性悪性黒色腫と診断された。
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