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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻6号

1996年06月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

脈絡膜新生血管の発育部位の診断におけるインドシアニングリーン螢光眼底造影の有用性

著者: 白神千恵子1 白神史雄1 横江志保1 奥田芳昭1 尾嶋有美1 松尾信彦1

所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1239 - P.1244

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 網膜下または網膜色素上皮下に発育する脈絡膜新生血管の部位診断は治療方針の決定に重要である。黄斑下新生血管を外科的に除去した加齢性黄斑変性8眼と特発性脈絡膜新生血管2眼について,新生血管の部位をインドシアニングリーン(ICG)螢光眼底造影で検討した。網膜下新生血管は,造影早期から鮮明に造影され,その茎と新生血管全体を囲む領域それぞれが低螢光で縁取りされていた。色素上皮下の新生血管は,造影早期はその領域が低螢光であり,その内部の過螢光の程度と出現時期は,新生血管の活動性により異なっていた。脈絡膜新生血管の部位の診断にICG螢光眼底造影が有用であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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