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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻6号

1996年06月発行

文献概要

特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(4) 学会原著

強度近視眼の裂孔原性網膜剥離の発症年齢分布

著者: 上村昭典1 土居範仁1 大塚早苗1 中尾久美子1

所属機関: 1鹿児島大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1254 - P.1257

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 強度近視(-8D以上)に発生した裂孔原性網膜剥離128眼について検討した。網膜剥離の平均発症年齢は男性が36歳,女性が52歳であり,男性が有意に若く発症した(p<0.001)。男性は50歳までにその83%が発症するのに対し,女性は50歳以降に58%が発症した。裂孔原因病巣別では,黄斑円孔群が41%,赤道部裂隙群が31%,網膜格子状変性円孔群が25%を占めていた。各病巣からの網膜剥離の平均発症年齢は網膜格子状変性円孔群が25歳,赤道部裂隙群が40歳,黄斑円孔群が64歳であった。強度近視における網膜剥離はおおむねこの3つの群から構成され,特に高齢女性の黄斑円孔網膜剥離の存在が大きな特徴であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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