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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻6号

1996年06月発行

文献概要

臨床報告

視神経乳頭肉芽腫を呈したサルコイドーシスの1例

著者: 井星真1 難波克彦1 木田淳子1

所属機関: 1帝京大学溝口病院眼科

ページ範囲:P.1297 - P.1300

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 サルコイドーシスによる視神経乳頭肉芽腫の1例を経験した。症例は25歳男性のサルコイドーシスで,ステロイドの漸減投与後,左乳頭面上に肉芽腫が出現した。ステロイドを再投与したところ肉芽腫は縮小したが,乳頭周囲の網膜上に新生血管が出現した。その後ステロイドの漸減投与を6か月行い肉芽腫と新生血管は消失した。本症例の新生血管の発生には,不十分なステロイド投与が関与している可能性があり,ステロイドの全身投与は長期にゆっくり漸減すべきであると考えられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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