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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻6号

1996年06月発行

文献概要

臨床報告

潰瘍性大腸炎患者に発症した視神経炎の1例

著者: 斉田典夫1 松谷昭江1 小川憲治1

所属機関: 1市立豊中病院眼科

ページ範囲:P.1301 - P.1306

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 潰瘍性大腸炎患者に発症した視神経炎の1例を報告する。症例は50歳男性で,12年来,潰瘍性大腸炎にて副腎皮質ステロイド(ステロイド)治療中であり,内視鏡的には慢性持続型であった.視神経炎の発症前後を通して,全身状態の増悪はみられなかった。視神経炎の発症機序は不明であったが,ステロイド療法が奏効した。潰瘍性大腸炎症例に合併した視神経炎の報告は非常に稀であるが,原因不明の視神経炎をみた場合,潰瘍性大腸炎の存在も考慮すべきと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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