文献詳細
臨床報告
文献概要
潰瘍性大腸炎患者に発症した視神経炎の1例を報告する。症例は50歳男性で,12年来,潰瘍性大腸炎にて副腎皮質ステロイド(ステロイド)治療中であり,内視鏡的には慢性持続型であった.視神経炎の発症前後を通して,全身状態の増悪はみられなかった。視神経炎の発症機序は不明であったが,ステロイド療法が奏効した。潰瘍性大腸炎症例に合併した視神経炎の報告は非常に稀であるが,原因不明の視神経炎をみた場合,潰瘍性大腸炎の存在も考慮すべきと考えられた。
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