icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻6号

1996年06月発行

文献概要

臨床報告

CTスキャンによる正常眼窩の定量的測定

著者: 橋本雅人1 五十嵐保男1 曽根聡1 坂田元道2 中川喬2

所属機関: 1札幌医科大学眼科 2札幌医科大学放射線部

ページ範囲:P.1318 - P.1321

文献購入ページに移動
 15例(22眼)の正常者について,冠状断CTスキャンにより3つの異なる断面で眼窩および内容の局所解剖学的計測を行った。(1)眼窩の縦径,横径,面積:眼窩では前方2断面で縦径が横径よりも大であった。眼窩面積は眼窩の前方から後方へ向かい,直線的に減少した。(2)各外眼筋の厚さ:各筋群とも球後のスライスで最大値を示し,上斜筋が直筋群に比べて小であった。(3)視神経の縦径,横径:全ての断面において横径が縦径よりも有意に大きかった。
 眼窩器官の定量的分析は,精度の高い客観的評価や早期病変の検出に有用であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?