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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻7号

1996年07月発行

臨床報告

視機能経過良好な眼窩横紋筋肉腫の1例

著者: 原岳1 小島孚允1 矢野真知子2 兼子耕3

所属機関: 1大宮赤十字病院眼科 2癌研究会附属病院眼科 3大宮赤十字病院病理

ページ範囲:P.1395 - P.1399

文献概要

 4歳女児に発生した眼窩横紋筋肉腫の1例を経験した。患者は眼瞼腫脹に続く眼球突出を主訴に来院し,術前視力は両眼1.2,眼球運動障害による複視を訴えた。CTで眼窩鼻側後方に腫瘍が存在した。Combined lateral and medial orbitotomyを施行し,腫瘍を一塊に摘出した。組織的に横紋筋肉腫の胎児型と診断され,顕微鏡的に摘出断端に腫瘍細胞がみられたためIntergroup RhabdomyosarcomaStudy分類のgroup IIaと考えられ,術後,化学療法,放射線療法を併用した。術後15か月を経過して,視力は両眼とも1.2,眼球運動障害は改善し,複視も消失した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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