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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻7号

1996年07月発行

臨床報告

慢性活動性C型肝炎患者にみられたインターフェロン網膜症

著者: 南部裕之1 森寺威之1 宮本秀樹1 内田璞1

所属機関: 1倉敷中央病院眼科

ページ範囲:P.1411 - P.1414

文献概要

 慢性活動性C型肝炎患者に対しインターフェロン(IFN)を投与し,眼科で定期的に観察した15例をもとに,IFN網膜症の発症の要因を検討した。15例中8例に網膜症をみた。網膜症発症群の1例を除いて,10%以上の血小板減少をみたが,発症群と非発症群間で血小板減少率に有意差をみなかった。全例,IFN投与中血清トランスアミナーゼの低下,および抗ウイルス効果発現の指標となる2’5’—オリゴアデニル酸合成酵素の持続する上昇がみられたことから,網膜症の発症には抗IFN抗体の関与は少ないと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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