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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻8号

1996年08月発行

文献概要

臨床報告

未熟児網膜症の検討

著者: 秋澤尉子1 黄世俊1 百野伊恵2 土信田久美子3 菅本理絵4

所属機関: 1都立荏原病院眼科 2茅ケ崎徳洲会総合病院眼科 3多摩南部地域病院眼科 4真鍋クリニック

ページ範囲:P.1477 - P.1481

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 1987年から1993年の7年間に診療した出生体重1,500g未満の未熟児網膜症自験例233名466眼の成績を報告した。発症率は55.4%,治療率は19.1%,重症瘢痕形成率は0.2%であった。出生体重別に1,000g未満,1,000g以上1,250g未満,1,250g以上に,また,出生在胎週数別に28週未満,28週以上30週未満,30週以上32週未満,32週以上に分け検討した。発症率は出生体重および在胎週数の増加に比し有意に低下した。要治療率は出生体重・在胎週数の増加に比し低下する傾向を示した。治療は点眼麻酔の細隙灯顕微鏡下側臥位光凝固術によった。本法は全身的負担が少なく,全身状態による手術不能の例はなく,これが高い治療率と良好な治療成績の主因と思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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