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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻8号

1996年08月発行

文献概要

臨床報告

動的ランダムドットステレオグラムによる視運動性眼振の誘発

著者: 長谷部聡1 大月洋1 古瀬尚1 岡野正樹1 田中剛1 岡田由美子1

所属機関: 1岡山大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1489 - P.1492

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 視運動性眼反射を介した他覚的立体視検査法の有効性を検証するために,コンピュータで作成した,ランダムドットステレオグラム(RDS)で構成された水平移動する立体ストライプを正常被検者5名に提示し,眼球運動の応答について検討した。両眼視した場合に限り,急速相と緩徐相からなる明瞭な視運動性眼振がみられた。この眼振の発生頻度は,ストライプの移動速度が2.8〜5.6°/秒で最も高くかつ安定していた。RDSの視差が80〜670秒の範囲では,眼振の振幅,頻度に有意な差はなかった。この方法は,検査上の偽陽性を効果的に排除でき,臨床応用する上での頑健性も備えていると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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