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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻8号

1996年08月発行

文献概要

臨床報告

両側性眼窩嚢腫を伴う視神経コロボーマと両側性脈絡膜コロボーマを呈した兄弟例

著者: 土信田久美子1 松原明子1 板倉恭子2 大野京子2 清澤源弘2 縄田淳3

所属機関: 1多摩南部地域病院眼科 2東京医科歯科大学医学部眼科学教室 3多摩南部地域病院小児科

ページ範囲:P.1495 - P.1499

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 生後2か月の男児。眼球運動の異常を主訴に受診し,画像診断と眼底所見から両側性眼窩嚢腫を伴う視神経コロボーマと診断された。眼球はやや小さく,眼底には両眼視神経コロボーマと右眼網膜剥離とを認めた。MRIで嚢腫は両側眼窩後部の筋円錐内にあり,その境界は明瞭で内部は分葉状を呈し,内腔が硝子体とほぼ等信号の腫瘤陰影がみられた。この嚢腫は視神経入口部付近で眼球と密着していた。この患児の二卵性双胎の第一子の眼底には両側性脈絡膜コロボーマがみられた。以上からこれらの異常は,胎生裂の閉鎖不全によるもので家族性の要因も疑われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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