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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科50巻8号

1996年08月発行

文献概要

臨床報告

リドカインテープを用いた球後麻酔法

著者: 門之園一明1 鎌田光二2 加藤英記2 大野重昭1

所属機関: 1横浜市立大学医学部眼科学教室 2横浜労災病院眼科

ページ範囲:P.1523 - P.1525

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 球後麻酔時の痛みを緩和する目的で,穿刺部位の皮膚にリドカインテープを使用し,その疼痛緩和の程度を調べた。対象は全身合併症のない白内障手術患者40例とした。方法は,20例の患者に対し60%リドカインテープを貼付後,球後麻酔を行った。一方,対照として他の20例はリドカイン無添加テープを貼付し,球後麻酔を行った。その際,疼痛レベル(痛くない,少し痛い,痛い,非常に痛い)を問診し記録した。その結果,60%リドカインテープを使用した患者では,痛くない,少し痛いと答えた者が75%であったのに対し,リドカイン無添加テープ使用例では30%であり,両群間には有意差がみられた。60%リドカインテープは球後麻酔における皮膚穿刺時の疼痛緩和効果があると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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